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covid-19 [2020/04/06 08:00] – [自分が参考にする情報源を選定する] watalu | covid-19 [2020/04/06 17:52] (現在) – watalu | ||
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- | === 研究室の皆さんへ (2020.04.06) === | + | ==== 金研究室と山本研究室の皆さんへ (2020.04.06) |
- | 二次情報源として、[[http:// | + | これは金研究室と山本研究室に所属する学域生、大学院生へのお願いであり、教員2名による文書です。 |
- | お茶の水大学保健管理センターの情報で、強く印象に残った記述は次の3文です。 | + | 新型コロナウィルスに関して、大学からもいくつかの要請が出ているところです。しかし大学に来なければいいというだけではなく、大学に来ない間の行動も、現在の世界の状況を意識して選択して欲しいと考えました。様々な情報が飛び交う中、[[http:// |
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+ | 本文は各自でお読み頂くとして、お茶の水女子大学保健管理センターの情報で、強く印象に残った記述は次の3文です。 | ||
- 多人数の集合を避けること、が他人に感染を広げないためには最も重要 | - 多人数の集合を避けること、が他人に感染を広げないためには最も重要 | ||
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- したがって、たとえ症状がなくとも、(検査が容易には行えない)現時点では、多人数の集合は避け、感染低減策を取り、高齢者、基礎疾患のある人には接しないようにして、当面のオーバーシュート、医療機関医療者への過大な負荷を避けることが必要になります | - したがって、たとえ症状がなくとも、(検査が容易には行えない)現時点では、多人数の集合は避け、感染低減策を取り、高齢者、基礎疾患のある人には接しないようにして、当面のオーバーシュート、医療機関医療者への過大な負荷を避けることが必要になります | ||
- | 多人数として1000人という数字から、10人以上という数字まであります。それぞれに意味と目的が異なるので、例えば10人未満であれば良い、という判断は過信に繋がる可能性があります。可能ならビデオ会議ソフトウェアなどインターネット越し、近距離接触するならせいぜい2人か3人まで、そして常に換気・通気のある環境での接触を心がけることが望ましいように感じてきました。 | + | インターネット上で触れることが可能な記述の中の多人数には、1000人という数字から10人以上という数字まで幅があります。それぞれに意味と目的が異なるので、例えば10人未満であれば良い、という単一の基準に基づく判断は、自らの過信に繋がる可能性が危惧されます。可能なら[[http:// |
- | 皆さんも可能なかぎり、不要な外出はお控え下さいませ。感染者が増加している間は、1学年の方々が集まってのミーティングでも、インターネットを活用しようと考えています。 | + | 教員も学会や研究会のキャンセル、会議の開催方式のビデオ会議への変更、また通勤時間の変更など、様々な影響がある中で、なんとか研究や教育などの活動、また勤務先の業務に対応しています。皆さんもアルバイト等に従事しても不自由があったり、休業となったり、危惧することが増えたり、また日常生活も制限されるなど、困難を感じる向きもあろうかと思います。 |
- | == 自分が参考にする情報源を選定する | + | それでも感染症が流行している状況では、一人の行動が多くの健康のみならず命に影響を及ぼす可能性があるとして、様々な行動の判断基準を安全側に変更しておくことが望まれます。そのため研究室としても、感染者が増加している間は、1学年の方々が集まってのミーティングでも、インターネットを活用しようと考えています。特措法の発令も近いとの報道がありますが、発令される前に何かを済ますのではなく、発令されなくとも冷静に判断して行動するようにお願いします。 |
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+ | 金路 | ||
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+ | 山本渉 | ||
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+ | === 以下は、上のメッセージを書く際に感じたり思い出したりしたことです === | ||
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+ | 私たちは医療従事者ではなく、医学の知識も皆さんと同程度です。 | ||
+ | 子育てを通じて多少の病症や怪我に多めに触れてきた経験など、この状況では大した差ではありません。 | ||
+ | そのため、どのような行動が重要か、どのような判断が必要か、ということを、専門家もしくはそれに近い立場の方が発信している情報に基づいて、考えました。 | ||
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+ | == 参考にする情報源は皆さん自身で選定してください | ||
政府(内閣府)、行政(各府省庁)、各種媒体(新聞、テレビ、ネット)、各種団体(学協会)、また専門家から一般市民まで様々な個人が、情報を発疹しています。専門家の中でも、医師や保健所など実際に感染症の疫学的研究や治療に従事する人、知識として学んでいる人など、様々です。自分が接した情報が、何次情報源から発されたのかを検討するよりは、一次情報源かそれに近い情報源を見つけて、そこの記載内容を自分で検討してください。情報源の一次、二次、三次・・という字数はいわば、伝言ゲームの間の人数です。数が増えるほど、様々な主観を上乗せされ、ニュアンスが変わっていく可能性もあります。もちろん、正しく伝えられる可能性もあります。 | 政府(内閣府)、行政(各府省庁)、各種媒体(新聞、テレビ、ネット)、各種団体(学協会)、また専門家から一般市民まで様々な個人が、情報を発疹しています。専門家の中でも、医師や保健所など実際に感染症の疫学的研究や治療に従事する人、知識として学んでいる人など、様々です。自分が接した情報が、何次情報源から発されたのかを検討するよりは、一次情報源かそれに近い情報源を見つけて、そこの記載内容を自分で検討してください。情報源の一次、二次、三次・・という字数はいわば、伝言ゲームの間の人数です。数が増えるほど、様々な主観を上乗せされ、ニュアンスが変わっていく可能性もあります。もちろん、正しく伝えられる可能性もあります。 | ||
- | この状況では、各自が自ら、幾つかの情報源に絞って、二次的な解釈を断って、少し冷静に状況判断をすることをお勧めします。 | + | この状況では、各自が自ら、幾つかの情報源に絞って、二次的な解釈を断って、少し冷静に状況判断をすることをお勧めします。私たちは現在、下記のサイトを参考にしています。 |
政府の見解をマクロレベルの見解として捉える | 政府の見解をマクロレベルの見解として捉える | ||
- | * [[https:// | + | * [[https:// |
厚生労働省の見解を全国の病院や国立医療機関や研究機関、そして保健所を束ねる組織の政府よりはミクロなレベルの見解として捉える | 厚生労働省の見解を全国の病院や国立医療機関や研究機関、そして保健所を束ねる組織の政府よりはミクロなレベルの見解として捉える | ||
* [[https:// | * [[https:// | ||
関連しそうな医師の学会や医療機関の見解を私たちの病理の専門家の見解としてもっともミクロなレベルの見解として捉える | 関連しそうな医師の学会や医療機関の見解を私たちの病理の専門家の見解としてもっともミクロなレベルの見解として捉える | ||
+ | * [[http:// | ||
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* [[http:// | * [[http:// | ||
* [[https:// | * [[https:// | ||
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- | == SIRモデル == | ||
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- | SIRモデルは、集団Nを感染可能者(Susceptable)S、感染済者(Infected)I、免疫獲得者(Recovered)Rに分け、感染可能者と感染済者の接触が感染可能者の感染を拡大し、また感染可能者が治癒または死亡により感染可能者+感染済者から除外される、という数理モデル(微分方程式モデル)です。このモデルは次の4項目に要約できます。 | ||
- | ・接触率が人数の積に比例すると仮定 | + | これらは、私たちが参考にしようと決めたサイトです。もっと詳細、あるいはもっと分かりやすいサイトもあると思いますが、日々、ウェブサイトを巡って探すことは難しいので、現在はこれらに固定しています。皆さんは、これらに拘らず、各自が必要な粒度の情報が正確に伝えられているサイトを見つけて参考にしてください。 |
- | ・感染者を下げるには、接触あたりの感染率を下げればよいモデル | + | |
- | ・感染者から除外されるには、免疫獲得しかないモデル | + | |
- | ・免疫獲得には、治癒か死亡しかないモデル | + | |
- | 数理モデルとは数式で表現されたモデル全体を指して言い、これはその中の微分方程式モデルです。 | + | === 追伸 === |
- | 再発症が注目されていますので、発表された数字にこのモデルを当てはめて論じることに若干の違和感を覚えます。でも、感染を単純して説明するモデルとしての近似性能があるようです。(この記述は主観を交えています) | + | このお願いを書いた日の午後に、緊急事態宣言を翌日にも発令できるように調整中との報道があり、夕方には大学も発令された場合には学生は登校禁止、教職員もキャンパスへの立ち入りは許可制、との対応案が示されました。 |