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note:cc:ssh_tunneling [2020/04/10 15:47] watalunote:cc:ssh_tunneling [2020/04/24 18:50] (現在) watalu
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 +===== SSHトンネリング =====
 +
 +SSHトンネリングは学外から、学内のサーバを利用するのに使用する技術のひとつです。SSHポートフォワーディングとも呼ばれます。SSHトンネリングを使うと、次のことが可能になります。
 +
 +  * オンラインジャーナルなど、学内から利用可能な、学外のサービスへのアクセス
 +  * [[https://kyoumu.office.uec.ac.jp/gakunai|教務課の学内専用ページ]]へのアクセス
 +  * [[http://gpu1.ied.inf.uec.ac.jp|IEDのGPUサーバ上のJupyterHub]]へのアクセス
 +
 ==== 準備 ==== ==== 準備 ====
  
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 |パスワード|     | |パスワード|     |
  
-==== Windowsユー向け ====+=== ブラウの設定 ===
  
-=== PuTTYインストール ===+ブラウザプロキシを次のように設定してください。
  
-次の3つのいずれかの方法でPuTTYをインストルしてください。+|プロキシサバ|localhost| 
 +|ポート|8080|
  
-1.  日本語化されたものを利用する (PuTTY PRIVATE PATCHES(PuTTY+ごった煮版+各種Patch))+あとは、次どちらかの準備をしてSSH接続をするだけです。
  
-  - [[https://ice.hotmint.com/putty/index.html|このウェブサイト]]にアクセスしてください。 +==== Windowsユザ向け ====
-  - ダウンロードいう文字を見つけ、そのすぐ下のputty-gdi-20191001.zipをダウンロードしてください。クリックするとダウンロードが始まります。 +
-  - ダウンロードしたZIPファイルの中身をどこか(デスクトップかマイドキュメントかホーム)に解凍してください。Windowsでは[[https://support.microsoft.com/ja-jp/help/14200/windows-compress-uncompress-zip-files|この手順]]に従うといいです。 +
-  - フォルダの中のputty.exeを、タスクバーにピン留めするか、デスクトップにショートカットを作成しておくと良いです。[[https://support.office.com/ja-jp/article/office-プログラムまたはファイルへのデスクトップ-ショートカットを作成する-9a8df64b-cd87-4700-95cc-4bc3e2a962da?ocmsassetID=HA010077710&CorrelationId=595f1edf-b014-49c1-902e-ac4dd77f33df&ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP|この手順]]に従うといいです。 +
-  - PuTTYをクリックする。 +
- +
-2.  日本語化されたものを利用する (PuTTYjp) +
- +
-  - [[https://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/PuTTYkj.html|このウェブサイト]]にアクセスしてください。 +
-  - ダウンロドいう文字を見つ、そのすぐ下のputty-0.71-jp20190410.zipをダウンロードしてください。クリックするとダウンロードが始まります。 +
-  - ダウンロードしたZIPファイルの中身をどこか(デスクトップかマイドキュメントかホーム)に解凍してください。Windowsでは[[https://support.microsoft.com/ja-jp/help/14200/windows-compress-uncompress-zip-files|この手順]]に従うといいです。 +
-  - フォルダの中のputtyjp.exeを、タスクバーにピン留めするか、デスクトップにショートカットを作成しておくと良いです。[[https://support.office.com/ja-jp/article/office-プログラムまたはファイルへのデスクトップ-ショートカットを作成する-9a8df64b-cd87-4700-95cc-4bc3e2a962da?ocmsassetID=HA010077710&CorrelationId=595f1edf-b014-49c1-902e-ac4dd77f33df&ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP|この手順]]に従うといいです。 +
-  - PuTTYjpをクリックする。 +
- +
-3. 開発者が提供するインストーラを使用する。+
  
-  - [[https://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/latest.html|PuTTYの開発者のウェブサイト]]にアクセスする。 +ここでは、PuTTYというSSHクライアントいる方法す。 
-  - Package filesという記述の少し下に、32-bit、64-bitと記されているの見つける。 +[[ja:putty|PuTTY入手とイストールはこちら]]参考に済ませください。
-  - 使っているWindowsが32ビットなら32-bit、64ビットなら64-bitの横の拡張子がmsiのファイルクリックて、ダウンロード。 +
-  - ダウンロードフォルダ中にあるダウドしたファイルをクリックし実行する。なんでもOKで大丈夫。 +
-  - スタートメニューの中にPuTTYとうフォルダが作成されるので、その中のPuTTYを選ぶ+
  
 === PuTTYの設定 === === PuTTYの設定 ===
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 {{:note:cc:putty-tunnel.jpeg|}} {{:note:cc:putty-tunnel.jpeg|}}
 +
 +== 学内のメールサーバを使用する場合 ==
  
 この画面で、次の項目をキー入力して埋めます。 この画面で、次の項目をキー入力して埋めます。
行 58: 行 52:
  
 {{https://www.cc.uec.ac.jp/ug/ja/_images/ssh_tunneling_putty03.PNG}} {{https://www.cc.uec.ac.jp/ug/ja/_images/ssh_tunneling_putty03.PNG}}
 +
 +Mozilla Thunderbirdなど、SMTPサーバとPOP3サーバやIMAP4サーバへのアクセスに、SOCKSサーバを経由できるメーラでは、この設定を付与しておくと便利です。
 +
 +== 学内のプロキシサーバを使用する場合 ==
  
 同じくこの画面で、次の項目をキー入力して埋めます。 同じくこの画面で、次の項目をキー入力して埋めます。
行 70: 行 68:
 </code> </code>
 が追加されます。 が追加されます。
 +
 +== セッションの設定の保存 ==
  
 この状態で、最初の画面に戻るために、Categoryの表示の一番上の[Session]をクリックします。 この状態で、最初の画面に戻るために、Categoryの表示の一番上の[Session]をクリックします。
行 83: 行 83:
 こののちに[Save]をクリックすると、今まで行った設定がsolという名前で保存されます。 こののちに[Save]をクリックすると、今まで行った設定がsolという名前で保存されます。
  
- +=== PuTTYによるsolへのSSH接続と接続解除 ===
-=== PuTTYによるsolへのSSH接続 ===+
  
 Saved Sessionsの下のsolをダブルクリックしてから、一番下の[Open]を押すと、solへのSSH接続が始まります。 Saved Sessionsの下のsolをダブルクリックしてから、一番下の[Open]を押すと、solへのSSH接続が始まります。
  
-そうしたらUECアカウントとパスワードを入力すると、solにログインされます。+そうしたらUECアカウントとパスワードを入力すると、solにログインされます。UNIXサーバにログインしますが、UNIXは使いません。 
 + 
 +SSHトンネリングを終了するには、その画面でexit [Enter]と入力します。 
 + 
 +==== Macユーザ向け ==== 
 + 
 +=== SSH接続 === 
 + 
 +UNIXサーバにログインしますが、UNIXは使いません。 
 + 
 +macOSが動いているコンピュータにはSSHのクライアントがインストールされています。ターミナルを起動するか、[[https://www.iterm2.com/|iTerm2]]などのターミナルエミュレータをインストールして起動した上で、次の1行をコマンドラインで打ち込んでください。 
 + 
 +<code> 
 +ssh [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp 
 +</code> 
 + 
 +学内のプロキシサーバを学外から利用するには、SSHのポートフォワーディングという機能を使います。ローカルホストの8080番ポートと学内のプロキシサーバの8080番ポートを繋ぐと、学内のプロキシサーバを学外から使うことができます。 
 + 
 +<code> 
 +ssh -L8080:proxy.uec.ac.jp:8080 [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp 
 +</code> 
 + 
 +このようにログインした後は、インターネットプロキシの設定を 
 + 
 +|サーバ|localhost| 
 +|ポート|8080| 
 + 
 +と設定すると、学内のウェブサーバにアクセスできるようになります。 
 + 
 +学内のホストと通信を行うには、通信路の確立には、SSHのダイナミックフォワーディングという機能を用い、アプリケーション側のSOCKSプロキシを利用する機能と組み合わせて実現します。 
 + 
 +ダイナミックフォワーディングは、ローカルホストの特定のポートをSSH接続先のホストから任意のホストの任意のポートとの通信のためのSOCKSプロキシの役割を果たさせます。ローカルの1080番ポートにSOCKSの役割を果たしてもらうには、次のオプションを設定します。 
 + 
 +<code> 
 +ssh -D 1080 [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp 
 +</code> 
 + 
 +X-Window用のGUIを持つソフトウェアをリモートホストで起動して、学外のコンピュータで用いるには、X11のフォワーディングを多段で行います。これを多段接続、多段フォワーディングなどと言います。 
 + 
 +<code> 
 +ssh -X [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp (通常はこちらで可能) 
 +ssh -Y [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp (こちらでないといけないと要求されたときのみ) 
 +</code> 
 + 
 +以上のすべてを組み合わせるには、次の1行を実行します。 
 + 
 +<code> 
 +ssh -D 1080 -L8080:proxy.uec.ac.jp:8080 -X [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp 
 +</code> 
 + 
 +=== IEDのGPUサーバを用いる場合 === 
 + 
 +IEDのGPUサーバ上のJupyter-Hubにアクセスしたい場合は、次のようにSSHトンネルを確立してくださると良いです。 
 + 
 +<code> 
 +ssh -L8000:gpu.ied.inf.uec.ac.jp:80 \ 
 +       -L8001:gpu1.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \ 
 +       -L8002:gpu2.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \ 
 +       -L8003:gpu3.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \ 
 +       -L8004:gpu4.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \ 
 +       [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp 
 +</code> 
 + 
 +このようにsolにログインした後は、次のそれぞれのURLのように、ポートを変えてアクセスすることで、4台のGPUを活用できます。 
 + 
 +  * http://localhost:8000/ はどのGPUサーバが空いているかの確認 
 +  * http://localhost:8001/ はGPU1上のJupyter-HUBへのアクセス 
 +  * http://localhost:8002/ はGPU2上のJupyter-HUBへのアクセス 
 +  * http://localhost:8003/ はGPU3上のJupyter-HUBへのアクセス 
 +  * http://localhost:8004/ はGPU4上のJupyter-HUBへのアクセス 
 + 
 +=== SSH接続の解除 ===
  
 +SSHトンネリングを終了するには、その画面でexit [Enter]と入力します。