==== Rのインストールについて ==== R言語はS言語の方言です。 開発に当たって、頑固な後方互換性を原則としている。 そのため、仕様の拡張は行われても、変更はほとんど行われない。 拡張の例。 * S3 * S4 === バイナリパッケージの配布元 === == CRAN == Rを開発しているのは、[[https://cran.r-project.org/|CRAN]]というサイトのメンバーたち。ここが配布しているのは次のコンパイル済みパッケージ。 * Debian * Ubuntu * macOS * Windows == MRAN == ある時期からMicrosoftが、Rのバイナリ配布をしている。曰く、CRANが配布しているRとは完全なソースコードレベルの互換性があり、しかもMulti-threaded math libraries that brings multi-threaded computations to Rと、A high-performance default CRAN repository that provide a consistent and static set of packages to all Microsoft R Open usersと、The checkpoint package that make it easy to share R code and replicate results using specific R package versionsの拡張を施しているとのこと。[[https://mran.microsoft.com|MRAN]]がその配布元。ここが配布しているのは次のコンパイル済みパッケージ。 * Windows * Ubuntu * RHEL/CentOS * SLES 3.5.1を最後に、macOS版は提供されなくなった。 == EZR == [[http://www.jichi.ac.jp/saitama-sct/SaitamaHP.files/statmed.html|自治医科大学付属さいたま医療センター血液科が配布しているEZR]]はR本体にR Commanderを追加した、カスタマイズ版インストールパッケージです。日本語メニューが提供されており、R言語に詳しくならなくても、Rのデータ解析機能を活用できるように工夫されています。次の3つのバイナリパッケージを配布しています。 * Windows * macOS * Ubuntu == Anaconda == [[https://www.anaconda.com|Anaconda]]はPython言語のディストリビューションですが、これの中でRStudioをインストールできます。その際に、ついでにRもインストールされます。 == EPEL == RはRet Hat Enterprise LinuxとCentOSのディストリビューション本体には加えられていませんが、[[https://fedoraproject.org/wiki/EPEL|EPEL]](Extra Packages for Enterprise Linux)が、R言語のリビジョンアップに迅速に対応して、RPMパッケージをリリースしています。 RHELのみでなく、CentOSなどのスピンオフもこれを利用できます。 == Debian == DebianはRをディストリビューション本体に加えています。 == まとめ == | |CRAN|MRAN|EZR|Anaconda|EPEL|OS| |Windows|o|o|o|o| | | |macOS|o| |o|o| | | |CentOS| |o| | |o| | |SUSE| |o| | | | | |Debian|o| | | | |o| |Ubuntu|o| |o| | | |