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note:cc:virtual_domain_service [2011/04/20 17:14] watalunote:cc:virtual_domain_service [不明な日付] (現在) – 外部編集 (不明な日付) 127.0.0.1
行 10: 行 10:
  
 ==== ウェブサーバ ==== ==== ウェブサーバ ====
 +
 +=== はじめに ===
  
 研究室のホームページを公開するには、まずWWWサイトの名前を決めます。例えば 研究室のホームページを公開するには、まずWWWサイトの名前を決めます。例えば
 <code> <code>
-  http://www.pclab.inf.uec.ac.jp/+http://www.pclab.inf.uec.ac.jp/
 </code> </code>
-というURLでホームページを公開する、と決めたとします。"http:" はプロトコル名といい、”/” で囲まれた最初の部分 (www.pclab.inf.uec.ac.jp) はUQDNと呼ばれます。UQDNを新設するのに、ドメイン管理者と連絡をとる必要があります。+というURLでホームページを公開する、と決めたとします。"http:" はプロトコル名といい、”/” で囲まれた最初の部分 (www.pclab.inf.uec.ac.jp) はFQDNと呼ばれます。FQDNを新設するのに、ドメイン管理者と連絡をとる必要があります。(このウェブサイトはあくまでも例であり、実在しません。)
  
-このUQDNは、実はwww.pclabと.inf.uec.ac.jpに分けられます。www.pclabを広義のホスト名、.inf.uec.ac.jpは総合情報学科のドメイン名です。+このFQDNは、実はwww.pclabと.inf.uec.ac.jpに分けられます。www.pclabを広義のホスト名、.inf.uec.ac.jpは総合情報学科のドメイン名です。
 <code> <code>
-    www.pclab.inf.uec.ac.jp = www.pclab + .inf.uec.ac.jp+www.pclab.inf.uec.ac.jp = www.pclab + .inf.uec.ac.jp
 </code> </code>
-この場合、総合情報学科のドメインにwww.pclabというホストを追加することになるので、総合情報学科のドメイン管理者連絡とります。+この場合、総合情報学科のドメインにwww.pclabというホストを追加することになるので、総合情報学科のドメイン管理者連絡ります。
  
 === 学科のドメイン管理者への問い合わせ === === 学科のドメイン管理者への問い合わせ ===
  
 独自のサブドメインを持たない場合、まず、学科のドメイン管理者にwww.pclabというホスト名を使用して良いか、確認します。 独自のサブドメインを持たない場合、まず、学科のドメイン管理者にwww.pclabというホスト名を使用して良いか、確認します。
 +
 +2011年4月現在の総合情報学科のドメインでは、従来のFQDNの登録が一段落しているので、この段階でドメイン管理者にコンタクトをとらずとも、自分で
 +<code>
 +nslookup 欲しいFQDN
 +</code>
 +を、Windowsであればコマンドプロンプト、UNIXやMacであればターミナルや端末エミュレータなど、で実行してみて、「そんなFQDNないよ」と言われたら、そのFQDNを使用するつもりで次の段取りに進んで、ほぼ大丈夫です。
 +
 +UNIXであれば、
 +<code>
 +dig 欲しいFQDN
 +</code>
 +の方がより詳細な情報を表示してくれます。
  
 === センターへの申し込み === === センターへの申し込み ===
行 44: 行 58:
 === 学科のドメイン管理者への作業依頼 === === 学科のドメイン管理者への作業依頼 ===
  
-上のメールを受けて、学科のドメイン管理者へ、ホームページのURLと情報基盤センターをDNSで関連づけてもらう作業を依頼します。+上のメールを受けて、ドメイン管理者へ、ホームページのURLと情報基盤センターをDNSで関連づけてもらう作業を依頼します。ドメイン管理者への連絡方法が分からない場合は、お尋ねください
  
 <code> <code>
-広義のホスト名  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp+広義のホスト名  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp.
 </code> </code>
  
-という記述を外向きと内向きの双方に設定するよう、メールを書いて、しかるべき先へ送って下さい。この作業が完了すると、例えばwww.pclab.inf.uec.ac.jpとしてpost-3.cc.uec.ac.jpを使用する許可がおりたなら、+という記述を外向きと内向きの双方に設定するよう、メールを書いて、しかるべき先へ送って下さい。この作業が完了すると、例えばwww.pclab.inf.uec.ac.jpとしてpost-3.cc.uec.ac.jpを使用する許可を、センターか得た場合
  
 <code> <code>
-www.pclab  IN  CNAME  post-3.cc.uec.ac.jp+www.pclab  IN  CNAME  post-3.cc.uec.ac.jp.
 </code> </code>
  
-の追記を依頼します。+の追記を依頼します。ひとつ、注意しなければならないのは、従来から www.pclab.inf.uec.ac.jp を運用していて、それを情報基盤センターに移設する場合は、追記ではなく、変更の依頼になります。日本語の注意だけですが、ゾーンファイルを編集する人への気遣いとして、追記か変更かは、述べると良いでしょう。 
 + 
 +== ドメイン管理者への登録依頼の際の注意 == 
 + 
 +ただし、ウェブサーバ(www.pclabを例に説明)と後述するメールサーバ(@pclabを例に説明)を同じサービスで申し込む場合、学科ドメインの外向きのゾーンファイルには 
 +<code> 
 +www.pclab  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp. 
 +pclab      IN  A      130.153.*.* 
 +           IN  MX 10  mx.uec.ac.jp. 
 +</code> 
 +内向きのゾーンファイルには 
 +<code> 
 +www.pclab  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp. 
 +pclab      IN  A      130.153.*.* 
 +           IN  MX 10  pclab.inf.uec.ac.jp. 
 +</code> 
 +との設定を、管理者にお願いする必要があります。130.153.*.*は、post-?.cc.uec.ac.jpのIPアドレスを調べて埋めます。 
 +これら一組のIPアドレスとFQDNは、同じサーバを指しますが、CNAMEレコードで定義したホストは、MXの右辺値になれない、という制約のため、メールを受信するサーバはAレコードで定義します。 
  
 === 運用開始 === === 運用開始 ===
行 63: 行 95:
  
 <code> <code>
-nslookup 申請したUQDN(広義のホスト名+ドメイン名)+nslookup 申請したFQDN(広義のホスト名+ドメイン名)
 </code> </code>
  
行 72: 行 104:
 サーバにインストールされているPythonのバージョンが古すぎて、[[http://moinmo.in/|MoinMoin]]がサポートされていません。 サーバにインストールされているPythonのバージョンが古すぎて、[[http://moinmo.in/|MoinMoin]]がサポートされていません。
 [[http://dokuwiki.org/|dokuwiki]]や[[pukiwiki.cafelounge.net/plus/|PukiWiki Plus]]など、PHPベースのWikiクローンは使えます。 [[http://dokuwiki.org/|dokuwiki]]や[[pukiwiki.cafelounge.net/plus/|PukiWiki Plus]]など、PHPベースのWikiクローンは使えます。
 +またCMSがたまに必要とするMySQLなどのRDBMSもレンタルが可能ですが、申込用紙が別になります。
  
 ==== メールサーバ ==== ==== メールサーバ ====
 +
 +=== はじめに ===
  
 総合情報学科では教職員のメールアドレス以外は提供していませんので、学生に大学名を含むメールアドレスを使って貰うには、情報基盤センターの教育系アカウントの利用を促すか、研究室独自にメールサーバを運用するか、の二つの選択肢から選ぶことになります。そして後者を検討する際に、独自にメールサーバを運用したいけどUNIXサーバの管理は荷が重い、と躊躇する際には、このバーチャルドメインサービスを利用するのが一つの有望な手段となります。 総合情報学科では教職員のメールアドレス以外は提供していませんので、学生に大学名を含むメールアドレスを使って貰うには、情報基盤センターの教育系アカウントの利用を促すか、研究室独自にメールサーバを運用するか、の二つの選択肢から選ぶことになります。そして後者を検討する際に、独自にメールサーバを運用したいけどUNIXサーバの管理は荷が重い、と躊躇する際には、このバーチャルドメインサービスを利用するのが一つの有望な手段となります。
行 81: 行 116:
 @pclab.inf.uec.ac.jp/ @pclab.inf.uec.ac.jp/
 </code> </code>
-というメールアドレスを運用する、と決めたとします。このアドレスも、ウェブサーバの時と同様UQDN呼ばれます。UQDNを新設するのに、ドメイン管理者と連絡をとる必要があるのも、同様です。+というメールアドレスを運用する、と決めたとします。このアドレスも、ウェブサーバの時と同様にFQDNです。FQDNを新設するのに、ドメイン管理者と連絡をとる必要があるのも、同様です。
  
-このUQDNは、pclabと.inf.uec.ac.jpに分けられます。pclabはメールを受信したいホスト名、.inf.uec.ac.jpは総合情報学科のドメイン名です。+このFQDNは、pclabと.inf.uec.ac.jpに分けられます。pclabはメールを受信したいホスト名、.inf.uec.ac.jpは総合情報学科のドメイン名です。
 <code> <code>
 pclab.inf.uec.ac.jp = pclab + .inf.uec.ac.jp pclab.inf.uec.ac.jp = pclab + .inf.uec.ac.jp
 </code> </code>
-この場合、総合情報学科のドメインにpclabというホストを追加することになるので、総合情報学科のドメイン管理者連絡とります。+この場合、総合情報学科のドメインにpclabというホストを追加することになるので、総合情報学科のドメイン管理者連絡ります。
  
 === 学科のドメイン管理者への問い合わせ === === 学科のドメイン管理者への問い合わせ ===
  
 独自のサブドメインを持たない場合、まず、学科のドメイン管理者にpclabというホスト名を使用して良いか、確認します。 独自のサブドメインを持たない場合、まず、学科のドメイン管理者にpclabというホスト名を使用して良いか、確認します。
 +
 +2011年4月現在の総合情報学科のドメインでは、従来のFQDNの登録が一段落しているので、この段階でドメイン管理者にコンタクトをとらずとも、自分で
 +<code>
 +nslookup 欲しいFQDN
 +</code>
 +を、Windowsであればコマンドプロンプト、UNIXやMacであればターミナルや端末エミュレータなど、で実行してみて、「そんなFQDNないよ」と言われたら、そのFQDNを使用するつもりで次の段取りに進んで、ほぼ大丈夫です。
 +
 +UNIXであれば、
 +<code>
 +dig 欲しいFQDN
 +</code>
 +の方がより詳細な情報を表示してくれます。
  
 === センターへの申し込み === === センターへの申し込み ===
行 110: 行 157:
 === 学科のドメイン管理者への作業依頼 === === 学科のドメイン管理者への作業依頼 ===
  
-上のメールを受けて、学科のドメイン管理者へ、ホームページのURLと情報基盤センターをDNSで関連づけてもらう作業を依頼します。+上のメールを受けて、ドメイン管理者へ、ホームページのURLと情報基盤センターをDNSで関連づけてもらう作業を依頼します。ドメイン管理者への連絡方法が分からない場合は、お尋ねください
  
 <code> <code>
-広義のホスト名  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp+広義のホスト名  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp.
 </code> </code>
  
行 136: 行 183:
 </code> </code>
  
-の追記を依頼してください。+の追記を依頼してください。ひとつ、注意しなければならないのは、従来から pclab.inf.uec.ac.jp を運用していて、それを情報基盤センターに移設する場合は、追記ではなく、変更の依頼になります。日本語の注意だけですが、ゾーンファイルを編集する人への気遣いとして、追記か変更かは、述べると良いでしょう。 
 + 
 +== ドメイン管理者への登録依頼の際の注意 == 
 +ただし、ウェブサーバ(www.pclabを例に説明)と後述するメールサーバ(@pclabを例に説明)を同じサービスで申し込む場合、学科ドメインの外向きのゾーンファイルには 
 +<code> 
 +www.pclab  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp. 
 +pclab      IN  A      130.153.*.* 
 +           IN  MX 10  mx.uec.ac.jp. 
 +</code> 
 +内向きのゾーンファイルには 
 +<code> 
 +www.pclab  IN  CNAME  post-?.cc.uec.ac.jp. 
 +pclab      IN  A      130.153.*.* 
 +           IN  MX 10  pclab.inf.uec.ac.jp. 
 +</code> 
 +との設定を、管理者にお願いする必要があります。130.153.*.*は、post-?.cc.uec.ac.jpのIPアドレスを調べて埋めます。 
 +これら一組のIPアドレスとFQDNは、同じサーバを指しますが、CNAMEレコードで定義したホストは、MXの右辺値になれない、という制約のため、メールを受信するサーバはAレコードで定義します。 
  
 === 運用開始 === === 運用開始 ===
行 143: 行 207:
  
 <code> <code>
-nslookup 申請したUQDN+nslookup 申請したFQDN
 </code> </code>
  
行 163: 行 227:
 BINDへのゾーンファイルの反映などは、勝手にやってくれますし、BINDを動かしているサーバの管理は、センターにお任せです。 BINDへのゾーンファイルの反映などは、勝手にやってくれますし、BINDを動かしているサーバの管理は、センターにお任せです。
 サブドメインの新設についての詳細は、ここでは割愛します。 サブドメインの新設についての詳細は、ここでは割愛します。
 +必要な方は、お尋ねくだされば、改めて追記します。